慶弔休暇を分かりやすく解説。労働基準法は適用されません。

忌引の知らせ

今回は慶弔休暇について調べてみました。というのも、友達の知り合いから突然祖父が亡くなって大変だったというのを聞かされました。

会社に弔事を伝えただけで、給料が発生するかや休日数なども分からず、そこで初めて人事部に問い合わせたそうです。

そう言われてみると、当たり前に慶弔休暇は取れると思っていましたが、なかなかその機会がないとその内容まで知ることってないですよね。

そこで今回は慶弔休暇について調べてみることにしました。

慶弔休暇は取得できるのは当たり前と思ってませんか。実は違うんです。

結論から言うと、

慶弔休暇を取得する際、有給か無給かというのは会社が就業規則により決定します。日数に関しても同様です。法的な設定はありません。

慶弔に関しては、法定外休暇という任意の休暇の為、給料が出るかは会社ごとに違うので総務課か人事部に確認することが必須です。

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慶弔休暇は福利厚生

慶弔休暇は法的な縛りはなく、会社の福利厚生の一部として扱われます。

無くてもその会社は違法ではありません。労働基準法は適用されません。

つまり、慶弔休暇が取れるかどうかは会社の就業規則により様々なので、人事部か総務部に確認する必要があります。

慶弔休暇の給料

慶弔給与

慶弔休暇を福利厚生としている会社は月給から引かれることはありません。

つまり欠勤扱いではありませんので安心してください。

公休(土日祝)と同様扱いですので、勤務日数、時間が減少しても給与面に関しては何も問題ありません。

※ただし、就業規則で決定している日数以上に休暇を取得する場合は給与は発生しませんので、注意が必要です。

慶弔休暇の日数は就業規則による

就業規則

慶弔休暇取得は、何日間であるかは会社によって違います。

1日のみという会社もあれば3日という会社もありますし、慶事は3日、弔事は2日など細かく決められていることも珍しくありません。

※特に大企業になれば細かく設定されていますし、中小企業では大枠でしかない場合もあります。事情を説明すれば中小企業の方が融通は効きやすいでしょう。

ただし、通常勤務している時に詳細を知る機会は少ないでしょうから、可能な時に総務部や人事部に問合せして就業規則を確認してみてはいかがでしょうか。

慶弔は突然の出来事である場合も多く、いざという時に確認することが後々になってしまいます。

就業規則が1日だけの場合は、2日以上休む場合は有給休暇を取得しないと欠勤扱いになります。

慶弔休暇を有給休暇に振り変える

有給申請

多いのが慶弔休暇を有給休暇にすることです。(振替)

有給休暇を取得するには申請をしなくてはいけませんので、急な場合は難しい場合もあります。

会社によっては後から振り替えてくれることもあります。

もちろん、月末などのタイミングと重なれば、翌月に有給取得処理(支給が翌月分)となるので給与支払の確認を休暇が終わってからでも確認しましょう。

必要な書類提出などもあるので忘れて、欠勤扱いになると給与面でも今後の人事査定にも響くかもしれません。(数年後、欠勤扱いであることを忘れている等)

多少手間は掛かりますし、私事なので主張しにくい部分もありますが、正当な事情なので話をして、事務処理等を行う会社もあります。

慶弔休暇の目安

規則確認

慶弔休暇はこれまで述べてきたように会社によって違いますが、一般的企業としては、以下のように決定されていることが多いようですので参考にしてみてください。

① 本人が結婚したとき…3~4日

② 妻が出産したとき…1~2

③ 配偶者、子又は父母が死亡したとき…3~5日

④ 兄弟姉妹、祖父母、配偶者の父母又は兄弟姉妹が死亡したとき…1~3日

慶事に関しては、多少短くても幸せ気分もありますからいいでしょうが、弔事に関しては通常、仮通夜・通夜・葬儀と少なくても3日は要します。

※親族でも何親等かによって違うこともあります。

③のような場合は、3日では短いのが正直な所ですが、規則に則って取得するしかありません。事前に欠勤する旨を伝えておくことが必要です。

給与や休暇がどうのこうの言う場合でもありませんが、頭の片隅には置いておきたい所です。

まとめ

今回は慶弔休暇について解説してきました。

慶弔休暇は法的拘束力は持たず、あくまでも企業の福利厚生ですので、いざという時の為に就業規則を確認しておけば安心です。

【余談】釣りバカ日誌のハマちゃんの慶弔休暇利用方法

昔の映画になりますが、『釣りバカ日誌』で主役のハマちゃんが、部長に親戚のオジサンが亡くなったから休暇を取って釣りに行くという場面がありました。(亡くなったのは嘘なんだけども)

あらゆる親戚を亡くしたことにして(忌引きによる休暇)しまい、ついに、あやしんだ部長が親戚に連絡したら亡くなったおじさんが電話に出て嘘がばれるという場面がありました。

今、考えるとかなり強気の手段ですが、給与も減らさずに大好きな釣りに出かけることができるという裏技を思い出しました笑

オススメはしませんが、裏技で給与を減らさず有給も減らさずに休める方法でもあるんだなと思います。ある意味かなり頭がいい方法ですね。

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