
店舗を運営してると、売上が落ちる時もあるんですよね。すぐに原因が見当たらないときは、余計につらいところです。
売上には波があるとはいえ、そんな状態が2週間くらい続くと回復がするのか僕もすごく心配になります。
そんなときは店の外観や営業時間を変えたり、露出を増やすことでお客様が来てくれるきっかけをつくってみてはどうでしょうか。ちょっとした変化ですが、やる価値があることばかりです。
いつも通る道にある店が明らかに違う変化をしていたら人は無意識のうちに気づくものです。
いつもと同じなら、いつもと同じ行動をとるのが人の行動です。店の前を通る人に見てもらうためのすぐできる対策を紹介しますのでやってみてはいかがでしょうか。
目次
いますぐできること
今日~3日以内に、できることをご紹介します。
ドアの解放

まず店のドアを開けっ放しにしましょう。
店の中が見えると利用したことないお客さんも内装が良かったり、すぐに座れると思えば覗いてくれたりします。
そして何より入りやすいくなります。
意外にドアを開けて初めての店に入っていくというのは勇気がいります。
特に1人なら余計に入りづらいです。
この心理的な壁を低くすることと、解放感があれば店にいても気持ちいいものです。広く見える、店の音が聞こえる、商品の香りが漂う効果もありますので、ぜひやってみましょう。
真夏や真冬の場合は適してないかもしれませんが、せめて外から覗けるようにしたいところです。
もしくは空調が守られるビニールカーテンを付けてみてはどうでしょうか?
オシャレな店でも結構付けてますので、こだわりが強いならともかく、工夫すればそこまで外観に悪影響はないので、ぜひ試してください。
実際にいい雰囲気までは言えませんが、バル的な雰囲気がでますよ。
チラシを配布してみる
古典的な方法ですが、チラシをまくのも有効です。
チラシも凝りだすと、いつまでも完成しないので割り切って配りましょう。
最初は抵抗がありますし、もらってくれないので心折れますが、もらってもらえないのは当たり前。
もらってもらえたら奇跡くらいの心構えでいましょう。嫌ならやめても大丈夫です。
パソコンで作成するならワードやパワーポイントで作るよりも無料でチラシを作れるインターネットサービスがあるので、積極的に活用してみましょう。
素人でもプロのようなデザインができる無料サイト【Picky-Pics】
僕もこのサイトを使ってチラシやフライヤーのデザインを作成してます。
自動でレイアウトができますし、素材も準備されてますので使い勝手は最強クラスです。
もちろん手書きでも大丈夫です!手書きチラシの方が温かみがありますし、店の雰囲気合わせて作る方法を考えてみましょう。
僕自身は字が汚いのでパソコン作成になりますが、手書きが苦痛でない方がうらやましい時が多々あります。
もちろん業者さんにお任せする方法もあります。
まずお気軽に試してみたいという方はTVCMもしているラスクルを利用を検討してみてもいいですね。
コピーより印刷機を通すというのはやはりクオリティが上がりますし、コストも変わらない場合があります。
営業時間を変える

営業時間を変えるなどの工夫も有効です。
例えば朝の通勤時間帯に開けてみる、ランチタイムをつくる、夜も可能な限り遅くまで営業するというのもすぐできることです。
これは意外に今後の経営においても重要なヒントで、ただ営業時間を延ばすという仕事する時間が増えるというデメリットを感じてしまいがちですが、実は営業時間を変えることで、お客様に違う価値を提供することになるんです。これ重要です!
お店の使い方を決めるのはお客様自身ですから、
「例えばこどもを幼稚園に連れて行ったあとに過ごせる場所が欲しい」
「通勤前に電車ではできないパソコン作業をしておきたい」
「一人で飲みなおす場所が欲しい」
など潜在的なニーズを改めて自店で発見できる機会になるんですよね。
しばらく営業時間を変更してみてニーズに沿って変化させていければ、新しいお客様に来店してもらえるようになります。
ただ闇雲に営業時間を延ばすと、働く時間も増えますので売上が低い時間帯は閉めるなどメリハリをつけましょう。
働く時間が増加するとサービスレベルが下がることもありますし、何よりも倒れてしまっては元も子もありませんからね。
2週間以内でできること
ここでは準備期間が必要なことですが、より露出を増やす効果を狙うことを紹介しています。
看板をつくる

看板といっても大きなものでなく、A型看板と言われる黒板もしくはブラックボードにおすすめメニューやお店からのメッセージを書きます。
設置場所に関しては店の入り口で構いません。
路地裏や見つけにくい立地の場合は少し離れてても人が通る道路の隅に置いてみましょう。
注意点として道路は公共物なので基本的には営利目的の看板は設置不可能ですので、近くの路面沿いの私有地があればお願いして置かせてもらうなどしましょう。
よく路肩に置いている小さめのA型看板がありますが、壊されたり捨てられても文句は言えない、また怒られることもリスクとしてあります。
どうしても置くなら邪魔にならないようにひっそりと置いて閉店したら片付けるようにしましょう。
取材を受ける

お店のPRとしてメディアに掲載されることも検討します。有料のサイト(ぐるなび、食べログ等)に掲載してみることも考えましょう。
自店を掲載を検討する場合、有名どころですので、集客効果も見込めますが掲載料がかかる場合がほとんどです。お店の収入と支出のバランスを考慮していけないといけません。
それならば無料で掲載できるメディアを考えます。
これは結論からいうと地域メディアの取材を受けるということです。地域メディアは大きく分類すると2種類あります。
法人メディアと個人メディアです。
法人メディアはローカル雑誌があります。
出版社側も取材先を探していることが多く、月刊誌であればある程度のボリューム数の店舗を読者に紹介していかなければいけませんので、常に取材先が必要な状況です。それならばこちらから取材依頼をしてもらうのも一つの手なんです。
特徴のない店は取材対象にならないのがデメリットですが、メニューにスポットを当てるのはもちろん、視点を変えて内装やインテリアもそうですが、「人」、つまりあなたにスポットを当てる方法もあります。
具体的に取材して欲しい内容を書いて出版社、雑誌のホームページにある問合せメールから送信すれば大丈夫です。
取材して欲しいポイントを明確にすることで、相手も紹介しやすい内容になるので具体的に書くことは大切です。
個人メディアはブログや地域サイトを運営している人に取材を依頼します。
いわゆる地元大好きという方が趣味で地域密着の情報を掲載しています。(例えば「〇〇駅 情報サイト」「〇〇町 情報」などで検索※細かい地域名で入力)
この方たちは近所で住み、生活してますから比較的スグに取材に来てくれますし、ネタ自体を探しているのでまず問題がない限り掲載してくれます。
また近所であるために仲間を連れてきてくれたりして新しいコミュニティがお店に生まれる可能性もあります。
ただし、小さいエリアですので雑誌等に比べると読者数は絞られます。
場所の提供を企画する

イベントや貸し切り会場として店を貸し出す企画です。
イベントといっても大きな準備をする必要はなく、
「ワイン/日本酒飲み比べイベント」
「おいしい食材の見極め方」
「オーガニック食材の販売会」
などモノさえあれば開催できます。
もちろん自店の扱うもの、魅力を伝えるものでなければいけませんが、細かく気にしすぎてもいけません。
ここではお客様とのコミュニケーションを創るきっかけと考えましょう。
イベントなんかできないという方は、場所だけを貸すというレンタルスペースとして定休日や閉店時間後を利用してもらい賃貸料をもらうという方法もあります。
ルールは自店で決定しなければいけませんが、場所を貸すだけで1時間当たり3000~4000円ほどの収入になりますから一考してもいいんではないでしょうか。こちらの関連記事で使い方を書いています。
飲み会ではなくとも展示会やワークショップでも使いたいというニーズは高いようです。
忘れてはいけない!売上が落ちる原因を探る
売上が落ちる根本的な原因を探さなくては、本当の解決にはなりません。
ここで紹介したのはすぐに打てる手ですから、本当に改善すべき点を見つけなければいけません。
その場凌ぎを繰り返しても時間が経てばまた売上不振になることもありますから気を付けたいところです。
しかし、やみくもに原因をあげても、あれもこれもとなりがちですので内部原因と外部原因に分けて考えます。
主に改善すべきは内部原因ですからまずここから着手することが優先となります。
内部原因
商品の入れ替わらが全くない、サービスレベルが下がっている、内装の老朽化で居心地が悪い、定休日を増やしたなど自店が原因での売上減少のことです。
外部原因
新しく競合となる店ができた、雨が続いてる、近くの商業施設が撤退した、大企業の移転で住む人が一気に減ったなど自店ではどうしようもないことによる売上減少の原因のことです。
まとめ
売上が減少した時はとにかく変化をつけていくことを試みるのが最善です。動くスピードは本当に大切ですし、今回紹介したものはリスクありませんから是非取り入れてはいかがでしょうか。
- 外観を変えてみる
- 営業時間を変えて新しいニーズを探す
- とにかく知ってもらうためにメディア露出も視野に入れる
- 場所を貸してみる
いずれにしても改装やメニュー刷新という大きな変化が必要ではない、いますぐできる対策なので売上が減少しているときは実践してはいかがでしょう。