飲食店でウーバーイーツを導入したものの意外に注文が入らず、売上が伸びないということを聞くようになりました。
実は、僕自身もウーバーイーツを導入してから半年くらい件数、売上ともに伸び悩んでいました。
参画する店がつまり競合が増加していく一方ですから、より競争が激しくなりわけですから、ただ待っているだけではいけないわけです。
それで実行したのが、「お客様の心理」「情報発信の積極展開」「自店の特徴を改めて考える」「お客様は近くに居るのでローカルなポスティング」をやっています。
実際これで、注文件数は順調に伸びています。
特にローカル戦術であるポスティングにおいては、1〜2週間で売上が跳ね上がる結果がでています。これほど短期間で効果が出ることは意外と競合店も知らないと思います。
それでは見ていきます。
目次
お客様の心理を理解する
まず、最初にお客様の行動を考えていくことが必要です。
ウーバーイーツを導入したら、あとはただ注文を待つというスタイルでは、売上はすぐに頭打ちを喰らいます。
導入直後はほとんど新規顧客なわけです。
みなさんもお店をオープンする時には、お客様がくるかどうか不安でしたよね。
リスク度合いは違えど、それと同じわけです。
当然お客様も全く知らない店に注文することに抵抗感があります。
では、まずお客様はどういう経路でウーバーイーツであなたのお店を選ぶかを見ていきます。
お客様の注文のタイミングを考えてみる
これは簡単です。
お腹が空いたら注文します。
当たり前すぎですね。
しかし、考えてみてください。
ご飯の時間は、学校や職場以外は、決められた時間じゃない場合が多いわけです。
平日、休日でも食事の時間は変わってきます。
昼ごはんなのか、夜ご飯なのか。
それに家族構成も違うわけです。
単身の方もいれば、3人家族、4人家族など、それぞれ実体が異なるので注文する時間も量も異なります。
夜に関しても、家族向けのメニューであれば、17時からは準備しておかなくてはいけませんし、単身者向けであれば平気で22時過ぎてからの注文など頻繁にあります。
むしろ21〜23時位の方が注文数が多かったりします。
これは単身者の方が中心で、注文単価も低いのが特徴です。
家族向けの業態なのに、一品モノが多いメニュー構成だったり、逆に単身者向けでセットメニューが多いなどアプローチする層とのマッチングをより近くしていかなくては注文増はないです。
つまり、商品の提供をなんとなくすればいいわけではないのです。
どのゾーンを狙うのかを決めておかないと、提供するまでに時間が掛かったり、実店舗で中心になっている客層にアプローチ出来なければ、すぐにお客様は離れてしまい、リピートしてくれなくなります。
とにかくスピードが大切
繰り返しますが、「お腹が空いたから注文する」のです。
だからなるべく早く食べたいわけです。
早ければ早いほど良いのです。
早ければ早いほどお客様の満足は上がります!!
これは間違いないです!
従って、こだわって作っているから提供が遅いというのはウーバーイーツのメニューには不向きですから、いますぐにでもメニューから外しましょう。
こだわりの部分は来店客に向けてで十分、配達は需要発生(腹ペコ)から数十分かかるわけですから、その需要を満たすまでのリードタイムを縮めることは大切です。
ウーバーイーツの受付時間も昼狙いなら10時半には開始しておかなくては、あっという間に競合の飲食店に注文はさらわれてしまいます。
そもそもウーバーイーツの注文画面上では、調理完了、配達予定時間まではタイトです。
それこそ1分刻みで時間越えがお客様に伝わります。
配達準備の完了が少しでも遅れるとお客様はその時点で満足度は減少していきます。
これが難しいようならば、ウーバーイーツのレストランマネージャーから時間を長めに設定変更しておくべきでしょう。
情報発信を積極展開すること
大手チェーン店であれば、知名度もあり商品の味も知れ渡っている、本部があり実店舗も全国にあり、CMなどPRも十分しているので情報発信はそこまでしなくても注文は入ります。
結局ウーバーイーツで一番人気があるのはマクドナルドですしね。
そんななか、何もせず過ごしているようだと、すぐに売上の頭打ちは来てしまいます。
普通に1日3件だけとかありますからね。
残る利益はほんのわずかでウーバーイーツの導入の意味がなくなります。
むしろ、次々と増える新規参入の飲食店に、常に脅かされている状態ですから、常に何かしらの努力は必要なわけです。
※売上不振の打開策はこちらの記事にありますので、興味あれば読んでください。
考えてみましょう。お客様はスマホ、もしくはパソコンにアクセスしている状態でウーバーイーツの画面を見ているわけです。
注文しようとしても失敗したくない、ウーバーイーツのメニューだけでは詳しいことがわからないわけですよ。
そもそもリアル店舗はどのような店なのか、メニューにあるのは、ウーバーイーツの画像1枚でなく、使用している食材の紹介や安全性、こだわりなどの情報が手に入り魅力的だと感じてもらえれば間違いなくお客様はあらゆる選択肢の中から注文をしてくれます。
つまりホームページやSNSでの発信です。
ホームページの更新がずっと昔の日付で止まっているなど、飲食店ではよく見かけます。
NEWとか書いてて3年前の日付だったり…。
むしろ信用失いますよね、今のご時世。
SNSも常日頃から更新しているお店は実は情報が重なり宣伝効果は十分で、ウーバーイーツとの相性はいいです。
【無料】飲食店の販売促進。PRする方法4選!SNSから取材まで
メニューやメッセージの両方を補完してくれるわけですから。
お客様からすれば、おしゃれ、おいしそう、こだわり、安心安全な食材、普段なら行けないお店のものを注文できるなんて嬉しいわけです。
※ホームページの更新方法がわからないなどがあれば僕に問い合わせからご連絡いただければ、ご協力できる範囲でします。
僕の場合は、実は地道な戦術をした方が結果が出やすいと考えて、実際売上は2倍以上になっています。
サムネイルやメニューの写真にはとことんこだわる
ウーバーイーツでお店が出てくるときに、一覧で1枚の写真がトップに出てきます。これをサムネイルと言います。
このサムネイルの写真が重要です。できるだけ色彩豊かな料理を載せるのがいいでしょう。
同じカテゴリーの競合店よりもいかに目立つかですね。
もちろんお店の代表となるメニューでも構いませんが、とにかく色のバランスや撮影角度などにはこだわることが重要です。
大手チェーンのようにロゴを乗せておけば、認識してもらえるわけではありません。
料理の説明もしっかり魅力を伝える
メニューの説明文もしっかり1つ1つ書いておくことが大切です。
例えば、こだわりの食材を使っているならその魅力を伝え、味に関しても特徴がある、食感まで短くてもいいので伝えることが注文に繋がります。
ただのメニュー説明だけではどうしても味気ないですからね。
よくあるんですよね。
「ハンバーグとエビフライのセットです」
みたいな説明も。
「いや、メニューの写真みたら分かるから…」
せっかくなので自店の商品、愛情もって説明しましょう。
お客様は検索しているのはハンバーグならハンバーグ、丼ものなら丼ものと検索をして絞っているなかで比較して見ています。
あなたのお店のメニューと同じものも出てくるのは当然です。
だからこそ、詳しくこだわり、特徴を表現しておくことが大切です。
リピート化するには特に初回の注文が大切
注文をしてもらえても、リピートしてもらわなくては当然、ジリ貧になるのは見えています。
これは、ウーバーイーツに限った話ではなく、どんなお店であろうと当てはまるので詳しくはここでは説明しません。
ただし、ウーバーイーツであれば注文履歴が残るわけですから、もう一度注文するを押せば、あっさりとリピートしてもらえる可能性があるんですよね。
配達手数料も検討材料
お客様はウーバーイーツを利用するには、配送料、システム利用量として注文した料理だけの支払いだけでなく手数料も含んだ料金を支払っています。
この手数料が実は、大きい。
日本人は特に送料に敏感ですからね。
送料無料とかにすると売上は跳ね上がりますしね。(通常の3倍以上)
利益あまり残りませんが。(手数料を抑えるキャンペーン、設定などがウーバーイーツにはあります)
手数料は変動するもので、一律いくらと決まってはいませんが、お店から自宅(配達先)までの距離があればあるほど、高くなります。
注文量が多ければさらに加算される仕組みになっています。
200円の場合もあれば、800円の場合もあり、条件次第で変わります。
その上、注文量が多くても手数料はさらに上乗せされるように設計されていますので、なるべく料理以外の無駄な出費は重ねたくない。
無駄と言ってもバイカー(配達員)に給料が必要ですから、無駄ではないんですけどもね。
もちろん、あなたのお店が手数料をコントロールできるわけではありませんが、住宅地から離れている場合などは、手数料を下げる道を選ぶのも選択肢であると思います。
実は最強の戦術はローカルポスティング
上記のように、情報発信をWEBで行うのは大切です。
しかし、それだけではどうしても集客、露出という点では弱いわけです。
それは簡単な話なんです。
結局、ホームページであれ、インスタをはじめとするSNSであれ「検索」しなくてはいけないわけです。
いわゆる検索窓にお店の名前や住所を入力してまで探すというのは、1つ注文するお客様側としてはよほど興味がない限り、1つの手間を増やすわけですね。
実はこのハードルはかなり高いわけです。
ウーバーイーツの注文画面で、次々と流れてくる一覧画面があるわけですから、手間に感じたり、すぐに忘れたり、面倒臭さがってしまうのが人間なんですよね。
ならば、どうするか。
簡単です。自店のメニューなどが乗っているチラシやフライヤーをポスティングすればいいのです。
今の時代に、アナログな方法だなと思われたでしょう。
しかし、よく考えてみてください。
そもそもウーバーイーツの配達距離は半径にして2キロ圏内がほとんどです。
つまり、お客様の家に直接アプローチできるわけです。WEBのようにお客様主体の行動ではなく、こちらからお客様がその気がなくても店の存在をお知らせできるんです。
これって結構すごいことですよ。いや、本当に。
ポスティングすることは確実にお客様にそのチラシやフライヤーが目に入るわけです。
捨てるにしても、一応確認してから捨てるという行動は、後々有効になると僕は考えています。
その理由は、潜在顧客や休眠顧客、既存客全員に店の存在を半ば強制的にお知らせすることができるわけです。
ただし、一度ポスティングしただけでは、一瞬の効果はあっても、長続きしません。やはり1か月に1度くらいは定期的に行うことが大切だと思います。
注文する時のタイミングも必要ですからね。
外食後にポストに入っているのを見てもさすがに興味は持ってもらえませんでしょうし、逆に帰宅してごはん作る元気がないときに見たら注文しようかなという気持ちになることもありますから。
継続的に配布することの意味は、ここにあります。
認知度向上と注文タイミングのマッチングに効果を発揮します。
競争相手が少ない
みなさんも経験がお有りだと思いますが、ポスティングされている飲食店というのは、おおよそピザや中華、寿司などこれまでの出前の定番の店がほとんどではないでしょうか。
逆にテイクアウトもしていない飲食店のチラシやフライヤーなどは入っていませんよね。
ピザや寿司は選択肢は飽きるほどお客様は見てきていますが、まさかのイートインのお店からのおしらせなど経験してないでしょうし、競合となるお店もポスティングなど皆無に近い状態。
つまり競争相手は既存の出前店以外は、ただただウーバーイーツに載せているだけ。
これが圧倒的に競合が少なくなる理由です。
ピザ、中華、寿司の定番以外の選択肢はあなたのお店だけになるわけです。
配布枚数はどれくらいがいいのか
これは、地域差によると思いますので、僕の場合を例にしておきます。
だいたい1か月に配布するポスティングの量は、6000〜8000枚程度です。
そのうちレスポンスが1パーセントだとすると、約60〜80件程度の注文増加。
ポスティングの効果で注文が入っています。
実際は、もっと多いですが、これは継続的に毎月配布している効果で知名度やリピートも含まれるので、今からポスティングしようとお考えの場合は低く見積もってた方が無難です。
だいたい継続の効果で、注文数の底上げができるのは3か月くらいかかるものです。
効果が薄いからといって焦る必要はありません。
まとめ
ウーバーイーツを導入しただけでは、ひしめくライバルの中に埋まってしまい、注文が入らないとなってしまってはいつまでも厳しい売り上げでも待ちの姿勢だけでしかありません。
それならば、自店でできる事はできる限りすることが今の時代重要です。
環境の変化に対応できるものは生き残り、変化できないものは退場するしかないというのは恐竜時代から変わらない法則です。
あなたのお店もこれまでの方法にしがみ付かずに変化することで、カッコよく生き残れるのです。
今回の記事でより具体的に知ってみたいという方は、お気軽にお問い合わせページからご連絡ください。僕の体験や方法も拙いながらもお教えいたします。